ストーリー
パタゴニアの南は小さな喫茶店。
2008年の春、WATER WATER CAMEL というバンドのシンガーソングライター・齋藤キャメルが、故郷山梨でパートナーとふたり、その幕を上げました。 パタゴニアの南とは、世界の果て、旅が終わる場所。つまり心の安らぎを象徴しています。
ふたりにはいつか海沿いの家で静かに暮らしてみたい、なんていう可愛らしい夢があったものだから、店を始めて7年後の2015年に移住を決意します。愛する山梨には何しろ美しい山や湖は数あれど、海はない。選んだ先は福岡。特に身寄りや親しい友はいませんでしたが、福岡の総合的なポテンシャルは魅力的なものでした。
移住後しばらく店主はひとり、音楽制作とコンサートに没頭。再び日本中を旅します。またTOMMY BEEFというお店の立ち上げをお手伝いしたりとやや人生を遠回り。
そして2021年。世界が未曾有の新型コロナの嵐で大混乱の中、パタゴニアの南は再び幕を上げます。場所は長丘。鴻巣山(こうのすやま)を背にする丘の町です。鴻巣山からは福岡の街と、山々と、そして海が見えます。